織田信長、豊臣秀吉、徳川家康……名だたるリーダー達のお手本とされた、毛利元就
歴史上の人物を四柱推命で鑑定! 第25回 ~毛利元就~
○遊び心60%(食神2つ)
元就の性格は、そのほとんどが遊び心のようだ。これまで数々の武将を鑑定してきたが、ここまで遊び心が多いのは初めて。遊び心を持っている人は、生活に遊びを取り入れることができ、芸術性や表現力が豊富。殊に、「食神(しょくじん)」は、おおらかで子どもっぽく、皆でカラオケや食事をしたりおしゃべりをしたりして遊ぶことが大好きな星である。元就は「食神」を2つ持っており、この性格が強まっていたと想像される。
眼光鋭い元就の表情からは想像しがたいが、元就にはおおらかな面があったようだ。元就の政治で特徴的なのは「百万一心(ひゃくまんいっしん)」の精神。皆が力を合わせれば苦難を乗り越えられ、皆安心して暮らして行ける…と言う考えである。まだ毛利家が弱小だった頃、尼子氏の大軍に居城が包囲された元就は籠城戦をとった。その際、領民思いの元就は、家臣団の反対を押し切って皆を城に引き入れ、一体となって戦い抜いた。このことが結果的に領民の強い団結力に繋がり、その後も毛利家のために懸命に働いたという。元就が当時、どこまで見返りを期待したかわからないが、元就のおおらかな面が功を奏したのだろう。
また、「食神」は子宝に恵まれ、子煩悩な星でもある。元就は筆まめで子ども達たくさんの手紙をたくさん書いている。特に長男の隆元、次男の吉川元春、三男の小早川隆景には3人が心を合わせるよう言い聞かせた。「三本の矢」の話はご存知だろうか?実話かどうか定かでないが、元就は3人の子ども達を集め、1本ではすぐに折れる矢も3本揃えば折れない、つまり3人が力を合わせることが大切と言い聞かせた。元就の子煩悩ぶりをよく表すエピソードである。
○知性20%(偏印)
知性は様々な分野の知識が豊富な星であるが、その中でも「偏印(へんいん)」は、学校の勉強以外が得意で、企画力や発想力を持っている。
これは、納得だろう。小さな国人領主だった元就が中国地方のほぼ全域を治めるに至ったのは、暗殺や買収、婚姻や養子縁組など様々な権謀術を駆使したことにある。中でも有名なのが、三大奇襲戦の一つと数えられる「厳島の戦い」だろう。毛利軍5000に対し、敵の陶隆房が率いる大内勢は30000以上であったという。元就は、相手の地の利を奪うため、狭い場所である厳島に相手をおびき寄せて大軍の動きを封じた上、瀬戸内海を縄張りとする村上水軍に「一日だけ味方して欲しい」と協力を依頼することで暴風雨の中を厳島に乗り込み、奇襲に成功した。まさに元就の企画力・発想力の賜物だ。
○自立心20%(劫財、比肩)
自立心は自分が信じた道を突き進む強い精神性。中でも「劫財(ごうざい)」は、欲しいものはどんな手を使っても手に入れたいという非常に強い星。明確な目標を持って成功し、組織を上手くまとめられるため、リーダーに向いている。
元就の名言に「一年の計は春にあり、一月の計は朔にあり、一日の計は鶏鳴にあり」がある。まずは一年単位の大きな目標、続いて一ヶ月単位の中期的な目標、最終的に一日単位の小さな目標を設定し、日々着々と実行することの重要性を説いているが、元就自身、これを実行してきたのだろう。